ジャニーズのカウコンも最初はチャリティーだった

年末年始のお楽しみとして音楽を楽しもうとする声はよく聞こえてきます。COUNTDOWN JAPANのようなイベントに参加して友達を大晦日を過ごす、というのが通例だ。日本は昔から大晦日は家族で過ごすものとして親しまれているが、そういう楽しみ方ではないもっと違う過ごし方を模索する人たちにとっては良い方法かもしれません。

その1つとして部類される、女性たちがここぞと熱を上げて訪れたいと考えているイベントといえば、毎年大晦日に開催されている『ジャニーズカウントダウンライブ』だ。女性と言っても全ての女性ではなく、あくまでファンのみとなります。興味もない人、それこそ50代のおばさんで嵐を見ても『あの子誰?』的な反応を示すような人はまず行きません。そんなジャニーズのカウコンですが、こちらは毎年テレビで公開中継されており、新年を迎える午前0時には盛大な祝福が行われる。会場に行けなかった人もこれを見れば行った気分に慣れて楽しく盛り上がれると、擬似的な参加体験が堪能できる。

だがそもそもどうしてこのカウコンが定番となったのか。その原点を紐解くと、なんとこちらもMUSIC FOR ALL, ALL FOR ONEと同じく災害で苦しむ人達を支援する『チャリティーコンサート』が始まりだった。そんな事知らなかったという人も多いと思います。今でも支援しているかといえば、している部分もありますがそうでない可能性もある。

既にお祭り化しており、多額の収益があげられる事を考えるとチャリティーというものが蔑ろにされてしまったと解釈すべきだ。ではそんなカウコンについて簡単に概要を見てみよう。

カウコンの様子

カウコンが初めて開かれたのは1996年、この年起こった災害といえば阪神・淡路大震災が挙げられる。関西の主要都市機能そのものが完全に麻痺するほどの強大な地震が起こり、主要公共機関が軒並み使えなくなったほどだ。死亡者も増えに増え続けた中で、90年代においては日本国内でも最大級の災害となります。壊滅的な被害を被った阪神・淡路地方に対して災害復興を兼ねたチャリティーコンサートを行うため、96年からカウコンが正式にスタートします。

その後98年には東京へと場所を移した後には現在までにその歴史が続いている。今となっては災害復興を兼ねた支援コンサート、という色は既に消えている。今カウコンにあるのは、ジャニーズ事務所に所属している大半のジャニーズが出演するものとして恒例行事だ。また同年からはフジテレビ系列の年末特番として放送される事も決まり、毎年お馴染みの番組とまで見られるようになります。テレビで放送されるようになってから15年あまり、年末の番組としてその確固たる地位を築いたといえます。

2014年は放送がなかった

ジャニーズファン、それこそ会場に行けないので今年も少ない時間ながらテレビを見て熱狂しようという人もいる。その人達にしたら例え短い時間でもジャニーズと年越しが出来るというのが至福なのだろう。98年から始まり、瞬く間に人気番組とまで呼ばれるようになったカウコンだが、一昨年の2014年には15年続いた番組が放送されなくなるという事態が発生してしまいます。

この原因はフジテレビ側とジャニーズ側との権利調整がまとまらなかったと言われていますが、実際のところは番組を放送するにおいてフジテレビがジャニーズに対して支払わなくてはならない権利料の高さが関係していた。トップアイドルたちが集結するライブイベント、会場が東京ドームを貸しきっての大掛かりな物となるので、収益や普段ならありえないジャニーズたちの共演を間近でかつ、よく見えるのだから当然といえば当然か。

しかしここ数年のフジテレビの低迷もあいまって、かつカウコンも視聴率が右肩下がりとなっていたことから、その年の放送は見送られることとなりました。しかし代わりの番組を放送しても、視聴率は余計に低下してしまったので、翌年からは再度カウコンの放送が行われる。

人気コンテンツとして

MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONEもそうだが、カウコンもチャリティーコンサートだったものがいつの間にか定番の人気コンテンツとして利用されているのを見ると、従来の目的を忘れて逸脱し過ぎなのが見て取れる。募金活動などをしているのかもしれませんが、収益の大半が運営に流れていると思うと少し思うところが出来てしまいます。商売だからしょうがないと割り切るしかありませんが、チャリティーという言葉をトコトン迫害する日本人の感覚には呆れるところだ。

そんなかつての意味を知らず、去年もまた多くの女性達が愛しの王子様との夢の時間を過ごすため、チケット獲得に奮闘していた。